日本のパスポートはビザがいらない?


今回はパスポート(旅券)と査証(ビザ)についてお話をしたいと思います。

 

 

日本でもそうですが、外国人が入国する場合には基本的にパスポートとビザが必要になります。

パスポート・・・日本政府が特定の国民一人に対して発行する最も国際的通用度の高い身分証明書

ビザ・・・入国しようとする外国人が入国するにふさわしい人物かを事前判断する身元審査

 

 

しかし、海外旅行の経験がある方は心当たりがあると思いますが、海外旅行の際に準備するのはパスポートだけではありませんでしたか?

 

 

これは渡航の目的と、相手国との国交に関係してきます。

渡航の目的が観光や知人の訪問など、短期滞在で就労等の予定もない場合、国家間によってビザの免除を取り決めている場合があるのです。

 

 

ちなみに、日本のパスポートを所持した日本国民が短期滞在を目的として外国に入国する場合、2016年1月の時点で、世界の193の国と地域に、「ビザなし」もしくは「到着時のビザ取得(アライバルビザ)」で入国することができます。(※参考:ウィキペディア「日本国民の査証要件」)

逆に日本へ外国人が短期滞在等で入国する際は2014年12月時点で67の国と地域にビザの免除を認めています。(※参考:外務省「ビザ免除国・地域(短期滞在)」)

 

 

また、このビザなしで入国が可能な国の数を点数に換算し、「パスポート自由度ランキング」を英国のコンサルタント会社、ヘンリー&パートナーズ社が毎年発表しており、現在、日本は5位にランクインしているようです。(※参考:ウィキペディア「パスポート」)

 

 

私たち日本人が海外旅行の際にパスポートひとつで渡航できるのも、日本が多くの他国と友好な関係を築いてきたからこそできることです。

海外旅行だからと言って羽目を外しすぎてマナー違反にならないよう、友好的な振る舞いを心がけましょう。

 

 

 

熊本県行政書士会所属

行政書士真重法務事務所

(在留資格・帰化申請・国際相続)